モノづくりへの情熱と最先端のメカトロニクス

日本のモノづくりの中枢ともいえる愛知県。
高度なテクノロジーを持つ企業がひしめく中、「エヌティーエンジニアリング株式会社」はその斬新かつ独創的な技術で世界の産業界に貢献しています。現在の主力製品は大きく分けて二つ。
それは工作機械の工具刃先調整をミクロン単位で行う「補正システム」と、工作機械にて加工された部品寸法をサブミクロン単位で計測する「計測システム」
いずれの製品の中にも、エヌティーエンジニアリングが培ってきた経験と、「発明」といっても過言ではない最先端メカトロニクスがつまっています。

工具補正装置

未来のニーズは常識を飛び越えた先にある。

ミクロン単位の誤差も見逃さない、画期的な補正システムに世界が注目。

どれほど高精度の工作機械でも、稼働を続ければ刃先が摩耗して誤差が生じます。もちろんそれは、肉眼ではとても認識できない、ミクロン単位の誤差。しかし、そんな顕微鏡でしか分からない誤差でも絶対に許されない製品加工が、世界最先端の産業界から求められるニーズ。そこで登場するのが、エヌティーエンジニアリングが開発した「補正システム」と「計測システム」です。加工された部品に生じるわずかな誤差を「計測システム」で検知し、そのデータのフィードバックにて、つねに適正な位置に工具刃先を移動・修正するスグレモノ。しかもその仕組みは、従来の常識を覆す画期的な発想がベースとなっているのです。

エヌティーエンジニアリングにしかできない。そんな「オンリーワン・テクノロジー」をめざして。

さて、その画期的発想とは。工具の誤差を補正する装置は従来から存在していました。しかしそれらの多くは機構的に、「ミクロン領域までの補正は無理」というのが今までの常識だったのです。そこで私たちは自由に発想を拡げ、試行錯誤を重ねながら「圧力制御」と「弾性変形」という結論に達しました。具体的には、工作機械の先端部分に弾性変形体を取り付け、油圧のチカラで圧力変形させるというもの。もう一つはの工夫が、変形調整にエア圧を採用し、これを外部から送り込むことによって弾性体を変形させる技術です。

計測装置

不可能を可能にする。だからメカトロは面白い。

10000分の1mmの世界で勝負する、エヌティーの最先端テクノロジー。

サブミクロン単位の計測が可能であること。近年の先端技術をもってすれば簡単にできると思われがちですが、じつは我々の業界では非常に難しい技術なのです。というのも、クリーンルームなど精密機器の動作に支障が少ない環境なら技術的にそれほど問題はないのですが、工場の加工現場での使用となるとまったく話は別。加工粉や振動、ノイズ等の様々な障害に耐えうる、専用の計測技術を創り上げなければならないのです。そこでエヌティーエンジニアリングでは、エア圧を部品に直接吹きかけ、そこからの背圧を検知することで部品寸法をサブミクロン測定してしまう、そんな技術を計測システムとして製品化しました。

見た目は何の変哲もない箱。実はワクワクするような発想のカタマリ。

工作機械の加工精度をより向上させるためには、加工時の振動や加速度などの情報をモニタリングすることが必要になります。私たちはこれらのセンサ技術の開発・設計も手がけています。当然ながら、ここにもエヌティー・ブランドならではの「常識を超える発想」や「不可能を可能にしてみせる」というチャレンジ精神が息づいていることは言うまでもありません。見た目はただの箱でも、中身は新しい発想と先端の技術がぎっしり。これからは非接触センシングの本格的な採用やAI化を目標にチャレンジし続けていきます。